ケーキをペロペロする奴は大体友達

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ノーインターネットノーライフ 言うてますけど

世界史の中の去勢者達。

こんばんは、お久しぶりですカメノセタロウです。「3人でブログをしたら、1人が忙しくて記事を書けなくても、残り2人でフォローできるから良いね」と思っていましたが、忙しい2人を1人でフォローする事態になるとは思ってもいませんでした。その間、このブログを支えてくださった約1名の共同ブロガーには感謝するとともに去勢して謝罪したい気持ちで一杯です。

 

話しは打って変わって、私は中学高校生のころ「下半身は女で上半身は男の体型になりてぇなぁ」と思っていたことがあります。サンマに手足を生やしたような凹凸のない体型に憧れておったのですが、簡単に言えば下半身にある男性のシンボルをチョッキンしたいという仄かな願望がありました。単にチョッキンするだけで、性転換を伴わないので、『去勢』と呼ばれるものですが、猫などのペットや競馬に使われるサラブレッドなど動物に多く施されるあれですね。猫の場合は生殖・性の機能を無くすことを目的とし、馬の場合は気性を抑えたりする、その性の持つ特色を薄めるためにおこなわれるもの、と区分できますかね。

さて、今夜はそんな去勢をした・させられた、世界史の中の人物のお話し。

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宦官

皆さんも聞いたことがある・見たことがある単語ではないでしょうか。中国での存在が特に有名で、中国の影響を受けた朝鮮やベトナムなどアジア諸国でも見られました。他にも、古代ギリシャやローマ、イスラム諸国でも見られましたが、中国の影響を受けている日本では、なぜか宦官制度がありませんでした。島国摩訶不思議。

宦官は、去勢され子孫を作れないことから、自分の家門や子孫のための私利私欲を働くことなく、国家や主君に忠実に仕えることを期待されておりました。中国では紀元前から1900年代まで存在しており、時代によってその役割は異なりますが、皇帝の家僕・秘書・官僚と言った存在で、時に大きな権力を握り皇帝や帝国の運命さえも左右しました。

中国ではもともとは刑罰の一種として去勢され宦官となっておりましたが、後の時代には自ら去勢し宦官になる人も多くなりました。ちなみに、去勢の仕方は睾丸のみを摘出する場合と、生殖器全体を切除する場合がありました。ちなみに、当然のことですが、この去勢によって死亡する人もたくさんおりました。

著名な中国の宦官たち

司馬遷(紀元前145/135年? – 紀元前87/86年?)

中国を中心とした歴史書『史記』を書いた人物。東アジアの歴史を語るならこの人に足を向けては寝むれない。『史記』はその後2000年もの間、歴史書を書く際のお手本とされました。なお、去勢された直接的な原因は皇帝の意に沿わないことを発言したため。
皇帝「あやつは国を裏切った」
司馬遷「そのお方は国を裏切ってなどおりません!」
皇帝「うっせえ、ちんこもぎ取るぞ」
司馬遷「ぴぎゃー」
皇帝「めんごめんご、あいつ裏切ってなかったわ。めんごな」

とても簡単に言うと、そんなお話し。

蔡倫(50年? - 121年?)

『紙の発明者』として日本の教科書にも記載されている人物、だったが彼以前にも紙の存在が認められたので『紙を実用的に改良した人』と言うべき存在か。紙が文明の発展にどれほど大きく寄与したかは言うまでもない。ヨーロッパでは彼のような存在が現れなかったので、10世紀になっても紙が実用化されず、獣の皮に文字を書いておりました。

 

他にも大航海をした鄭和なども宦官でございます。しかし、中国の歴史で『宦官』と言えば『汚職し権力欲にまみれた、皇帝の周りで蠢く去勢された奴ら』的なイメージが強いですね。

 

去勢されたけど国を作ったお方。

去勢されると、当然生殖能力がなくなり、子孫を作ることができなくなります。しかし、そんな方でも権力を握り、自分の国を作り、後世に伝えた方もおります。

アーガー・モハンマド・シャー(1742年? - 1797年6月17日)

子供のころ敵対勢力に捕まり、去勢され、人質として連れ去られるも、その勢力が後継者争いで混乱している間に脱走し、地方で着々と力を蓄え、自分を去勢した勢力を打ち破り、現在のイランの地で皇帝に即位し、その後100年以上存在した帝国を築きました。

昔、イランの歴史の本を読んでいた時に非常に記憶に残った人なのですが、この人に関する伝記など良書を探しておるところなので、ご存知の方はご一報を。

なお、当然ながら子供を作ることができませんでしたので、2代目皇帝は、親戚の中から選びましたさ。豊臣秀吉システムですね。

 

芸術のために去勢されたかたたち。

「芸術のためなら、私、脱ぎます!」とか、どこかの誰かが言ってそうな言葉ですが、「芸術のためにお前去勢しとくわ」ってなことがおこなわれたことがありました。最盛期には、毎年数千人の年端も行かぬ男の子が去勢されておりました。時代は16世紀から19世紀のヨーロッパ、目的は男の子の声変りを防ぎ、高音域の歌声を得るためでした。

彼らはカストラートと呼ばれ、ヨーロッパのオペラ界にあって絶大な人気を得る者もおりました。彼の偉大な作曲家ベートーベンも少年時代に合唱団で高音域の美声を見込まれ、カストラートとなることを望まれておったとか。

著名なカストラートファリネッリを題材とした映画もありますので、おおらかな性表現に抵抗が無ければ、ぜひご覧くださいまし。

www.youtube.com

 

 

ところで、文中でも「去勢されたら当然生殖能力は無くなる・子孫は作れなくなる」と書きましたが、中国最後の王朝・清王朝に関する本をいくつか読んでいた時に「国が滅び、多くの宦官が皇帝のもとを離れ、市民としての生活をする中で、結婚をしたり子をもうける者もいた」様な記述を時々目にいたしました。あれ?

睾丸を完全に切除しなかったり、棒の部位のみを切除して宦官にする場合もあったのかな。ちょっとした謎でございます。

 

それでは、時々パイプカットを夢見るカメノセタロウでした。