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ノーインターネットノーライフ 言うてますけど

残暑にホラーを。【性的に不可能編】

残暑お見舞いなんとやら。カメノセタロウです。

暑い時期はホラーがお似合いですが、そんなことでちょっとしたホラーを。

なお、今回の記事に書かれた内容はフィクションです。知り合いの知り合いの知り合いの知り合いから聞いた程度のお話しのフィクションです、はい。

 

登場人物

1.ワタシ 男子大学生。バイトもせずに下宿住まいの自堕落な人間。年下の恋人と同棲をはじめた。

2.メソ  女子大学生。ワタシの恋人。少し嫉妬深く束縛しいのロリ爆乳。ワタシとは違う大学の同じ学部に通っている。東北出身。昔の漫画「すごいよマサルさん」に出てくるメソってのに似た柔和な雰囲気をお持ち。

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時代背景

西暦2000年代。カメラ付き携帯がようやく普及しだした頃で、スマホなんてない時代。連絡手段は主にメール。携帯でサイトなどを見ると、月数万円の料金を請求されるなど恐ろしい時代。検索サイトのGoogleを知ってる人が少数派の時代でもありました。

 

序章 同棲の開始

頭で考えるよりも、下半身で考える年頃のワタシは、「バイト増やさないと・・・家賃払うとお財布大変!」と言う金欠彼女メソに対し、「ほな、うちにおいでよ。そしたら家賃浮くやろ」等と教唆し、まんまと同棲を開始したのだが、ちょっと思てたんと違う。想定してたんと違う。

そりゃもちろん、性欲が一番お盛んなお年頃の男子大学生のワタシですので、毎日とは言わないまでも、週に複数回はオスになれますし、同棲する以前のメソとのデートでは、『ご休憩』にお誘いする確率も甚だ高いものでありました。そんなワタシに対し、恥ずかしげに、もじもじと応じてくれるメソでありましたが、メソの方からお誘いをするなんてことは、記憶にある限りでは無い。そんな状況からの同棲開始でありました。そんな状況からの同棲開始でありました、のにです。

1.朝、ワタシの遅い目覚めを確認すると、早起きをして勉強や家事をしていたメソがやってきて。「おはよー///」1カウント

2.夕方、大学から帰ってきて、二人そろうと夕食の前に。「おかえりー///」1カウント追加

3.夜、では寝ましょうか、とベッドに入ると。「おやすみー///」もう1カウント追加

と、3カウントが基本的な存在として平日にあるようになりました。もちろん、日によってはさらに追加されることも多々ありました。メソはいつも慈しみを感じさせる優しい顔で、自己主張なく、無理強いさせる雰囲気を微塵も出さず、日々、挨拶をするようなごく自然な態度でワタシをいざないました。

同棲開始1週間程度の頃は私も甘く考えておりました。

「同棲以前にワタシが求めすぎていたせいで、『一緒にいる日は毎度致さなければならない』とか考えさせてしまってるのかなぁ。無理して頑張らせてしまってるのかなぁ。しかし、こんな毎日やとワタシ枯れちゃう!」

それも2週間になると

「おかしい。こんな毎日複数回も致さなくてもエエねんで。と伝えたのに。なんでや、なにを無理してはるねん。女の子の日でも、関係無しに来はる!」

3週間目ともなると

「いやいやいやいや、無理無理無理無理。俺が無理。正直10日過ぎたあたりから体調が下り坂、真っ逆さま、生けるミイラ。乾いた雑巾の気分に非常に近い距離にあるマイハート、もう絞られたくないの!血が出るよ!水分を、潤いをください!!」

この頃、大学帰りに暮れゆく空を見ながら「下宿先に帰るのが怖い・・・。帰りたくない・・・。帰ったらせなあかん・・・。」と、非常にしょんぼりした気分になりながら、靴の底で砂利をアスファルトにこすりつけ、帰宅をためらうようになりました。また、サークルの後輩♂に「今夜僕と一つ屋根の下、部室にお泊りしないかい?」等とメールを送り、下宿先に戻らなくなり始めました。ちなみに、体調は常に風邪のような状況で、鼻がとまらず、気怠さに優しく包まれた状態になっておりました。

しかし、何がメソをそうさせるのでしょうか。ワタシは、メソと向き合うことにしました。

 

性的に不可能

ワタシ「ねえねえ、メソ。ちょっと教えてもらってイイかな?」

メソ 「キュピーン!なになに?私に分かることなら!」

ワタシ「なんだか毎日、無理をさせてしまってるように感じるのだけれど、どうなんだろう?」

メソ 「もきゅっ?」

ワタシ「いや、なんかね、メソから『したい!』とか言った欲求のようなものをまったく感じないのだけれど、毎日しようとしてくれるから、どうしてなのかな?って」

メソ 「え・・・?だって・・・」

ワタシ「うんうん」

 

 

 

メソ 「毎日、そんなにすると・・・元気じゃなくなる?」

ワタシ「うんうん」

 

 

 

 

メソ 「だから、他の女の子とできなくなるでしょ?」

ワタシ「ん・・、え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メソ 「他の女としようとしても、性的に不可能になるでしょ?」

ワタシ「あっ、え・・・?あ・・・」

 

メソ 「そうじゃないの?」

ワタシ「あ、そうだねー。あー、そういうことねー」

メソ 「うん/// だから、ね?」+1カウント

 

まったく悪意の欠片も無い素敵な笑みと恥じらいの混じった顔がそこにはありました。

ワタシはいつしか、自らの唾液を避妊具の中へ吐き出しごまかすと言う技術を取得いたしました。どうせ、もう色なんてほとんど無いのでバレやしない。

 

メソは嫉妬心と束縛がちょっと強い

メソワタシは違う大学に通っておりました。当然、日中は会えないわけでございます。言うてもワタシはほとんど授業なんかには出ず、気が向いた日に部室にだけ行く程度の不真面目学生でしたが。メソは、ワタシの日中の様子を把握したがりました。ワタシのカリキュラムを頭に入れ、いつどこの教室にいるか、休み時間はいつか、と言ったことを知識として知っておりました。まあ、ワタシは授業なんかに出ていなかったので、実際にはその教室にいないわけでありますが。

そんなわけで、このような提案がなされました。

メソ 「ねえ、授業中は無理だけど、授業の開始と終わりにはメールちょうだいね?休み時間もどこにいるかちゃんと教えてくれること!」

ええ、ちょっと束縛したがりな子にはよくあることです。こんなくらい屁の河童でございます。もちろん、時々はメールをできなかったりすることもありますけれど、そんなことで怒られることはあまりありませんでした。ええ、あまり。まあ、たまにあったとしても10回に7回くらいの頻度で泣きながら電話してきたり、夜ベッドの中で泣きながら根掘り葉掘り聞いてきたりする程度でした。もちろん、ワタシが部室に泊まるのも嫌がる素振りを見せておりましたが、女性がいる時はお泊りしないこと、一時間に一度以上連絡をすること、などの数個の条件をもとに、理解と許可をいただいた次第であります。ちょっと束縛が強い子にはありがちなことだと思います。ええ。

当然なことですが、ワタシもそのような条件をよく守り、女性部員がいるのにお泊りしたことなども、数度程度しかありませんでした、はい。それに、メソ以外の女性からのメールは読んだらすぐ削除。それに加えて、アドレス帳に登録された女性の名前は男性風の名前に修整。万が一携帯を見られても大丈夫なように対処済みでありました。さらに、携帯電話には4桁のロックをかけ、見られないようにしておりました。不思議なことに、私が携帯にロックをかける事に嫌がる素振りも見せず、まったく無反応のメソでありました。まあ、万が一どころか、携帯の中は全部見られていたのですが、それは次回のお話しと言うことで。

 

 

あ、このお話しはフィクションでございます。もし、万が一なにかございましたら、すぐ削除いたしますので、よろしくお願いいたします。