大四国。イスラエルのちょっとしたお話し。
やや遅れましたが、メリークリスマス。カメノセタロウです。
12月25日のクリスマスと言えば、イエス・キリストの生誕を祝う日ですが、イエス・キリストは12月25日に産まれてないのに良いんですかね。誕生日以外はその人の誕生を祝っちゃいけないという法も無いので良いのでしょうけど、それなら私の誕生もいつでも祝って良いってことで日々祝ってください。ほうら、こうやってAmazonの欲しいものリストを公開して…と、誰かみたいなことをしたい衝動に駆られましたがグッとこらえて、本日はイスラエルのご紹介です。
↑誰かみたいなこと
中東和平や、最近でもアメリカのトランプ政権がエルサレムをイスラエルの首都と認めたとか、よくニュースになる国ですし、世界の中でも特殊性の強い国ですね、イスラエル。
イスラエルと言えば、皆さんはどんな想像をされるでしょうか。
過去、様々に差別され虐げられ、シェイクスピアの作品でも悪者として書かれ、ナチスドイツには虐殺され…。と言った被害者としてのユダヤ人・イスラエル像でしょうか。
それとも、世界の法を守らず、要人暗殺を躊躇せず、パレスチナ人を武力で追い出し迫害し、巨額の富と知とネットワークでも世界を背後から操るユダヤ人・イスラエル像でしょうか。
イスラエルの基礎データ
場所
ここらへん
日本の九州とか四国らへんの経度。
国土面積
イスラエルの領土は1948年の建国以来、幾多の戦争や外交を経て大きく変動しておりますが、現在の国土面積は2万㎢程度で日本の四国以上、九州以下です。
経済規模・人口
イスラエルと言えばダイヤモンドのイメージも強く、金の匂いが非常にしますが、2017年のデータで約320億米ドル程度の経済規模(名目GDP)でした。日本の都道府県で言えば愛知県以上、大阪府以下の経済規模でございます。なお、人口も850万人程度なので、大阪府と似たり寄ったりでございます。
聖書と歴史ごちゃ混ぜイスラエル・ユダヤ人のとっても簡単な歴史。
昔々の大昔、とある双子の兄弟が喧嘩をしておりました。もともとの原因は、年を取り目の見えなくなった父を「オレオレ、兄の方やねんけど」と騙して跡継ぎの指名をゲットした弟にあるのですが、弟はある時、和解をするために兄の元を訪れようとしてました。そんな弟へ突如襲い掛かる人影が!「弟vs謎の人影」いきなり始まるプロレス、実力伯仲。しかし最後に勝つのは弟君!謎の人影は言いました「あ、実は俺神様やねんけどな。お前はこれから神と戦って勝った者・イスラエルと名乗ってええで」これが現在の国名にも採用されております。しかし神様何してんですかね、プロレス好きなんですかね。
その後、なんやかんやありまして、今から3000年くらい前、イスラエル人はエジプト王国の奴隷的な存在になっておりました。イスラエル人は生活苦からエジプトを脱出することにしました。海をパッカーンと割ったりしながら現在のイスラエル付近に来ますと、神様がおっしゃりました。「おう、ここらへんの土地をお前らに与えるわ。先に住んでる人いるけど追い出すなり征服するなりで宜しく!」ってことで、イスラエル人の国ができました。しかも諸般の事情で南北に2つ。『ここら辺の土地』の範囲は諸説ありますが、今のイスラエルの国土よりはるかに広い範囲でございます。この頃に、エルサレムに神殿が作られました。
2000年くらい前。既にイスラエル人の国は滅びエルサレムの神殿も破壊され、外国に支配される時代でありました。しかし、イスラエル人は希望を失いませんでした。「聖書に書いてあるもん!俺らの王が現れ、国が再建されるって!神様の使者が現れるって!」。そこにイエスが「お待たせしました。はい、私がその使者です」と現れましたが、イスラエル人は「違う、お前じゃない」と一蹴。イエスを使者と認める一派は、のちに『イエスは神の使者にして神の子。そして神そのもの』だとしてキリスト教を成立させました。ちなみにイスラム教では「イエスは神の使者で間違いない。しかし、神が遣わした最後の一番大事な使者、オオトリがムハンマドでーす!」と言う見解でございます。
さらに蛇足ですが、破壊されたエルサレムの神殿の一部が今に残っておって、それが「嘆きの壁」と呼ばれているものです。何を嘆いているかと言うと、「2000年前に神殿が破壊されてしまった。いつか再建しなきゃなぁ」と嘆いております。2000年前って日本では弥生時代です。私たち日本人は「弥生土器が割れちゃった」と嘆けばよいのでしょうか。
トランプ大統領も、安倍首相も、小泉元首相も嘆きました。オバマ、ブッシュ(子)元大統領も嘆きました。
2000年くらい前から100年くらい前。国を失い、異教・異民族に支配されたイスラエルの民は、イスラエルの地を離れる者も多く、世界各地に散らばりながらも、信仰を守っておりました。その間、何度も各地で虐殺や迫害の憂き目にあっております。聖書曰く「異民族に支配されたり苦難がある時は、神様がそうしてるねん。お前らイスラエルの民が傲慢で信仰を忘れてるからそうしてるねん。困難があったら神様を責めるんやなくて信仰が足りん自分を責めなさいや。いつか必ず、神様の使者を地上につかわしてイスラエルを再建するから待っときなはれや」
しかし、100年ほど前。世界各地に散らばったイスラエル人の間に大きなムーブメントが起こります。「そうだ、イスラエルに帰ろう。イスラエルを再建しよう」。そうして何万ものイスラエル人がイスラエルの土地に移住したり、各国政府にイスラエル人の国を作るよう働きかけを行いました。途中、イギリスに騙されたりイギリスに利用されたり大規模な虐殺があったり武装蜂起したり、現地を内戦状態に陥らせながらも1948年ついにイスラエル人は建国を宣言します。
周辺の土地の人「いやいや、2000年前に国があったからってこんなんアカンやろ。そんなんええんやったら卑弥呼の邪馬台国も2000年前でっせ」
と言うわけで、イスラエルvsイスラエル建国によって追い出される現地の人々+周辺の国々の戦争が勃発します。(第一次中東戦争 1948年5月ー1949年3月)
イスラエル、強い。
その後も
第二次中東戦争:エジプトの利権を確保したい英仏がイスラエルとエジプトを戦争させる。軍事的には勝利するものの国際世論の非難を浴びて撤退。1956年。
第三次中東戦争:イスラエルがエジプトなど周辺国へ侵攻。6日間で圧倒的勝利を収める。1967年。
第四次中東戦争:失地回復のため、エジプトなど周辺諸国がイスラエルへ侵攻。逆にイスラエルに攻め込まれる羽目に。1973年。
等、基本的にはイスラエルが軍事的優位を背景に、周辺を敵に囲まれた中、独立を維持しております。
イスラエル=大四国
さて、そんなイスラエルですが、『イスラエル』や『ユダヤ』ってな言葉には強烈な先入観に伴う何らかのイメージがあるので、この記事では以降『大四国』と表記します。先程書いたように、面積は四国より大きくて、経済規模や人口は大阪並みなので。
大四国人ってなんなの?白人なの?
2000年前の大四国が滅びて以降、世界各地に散らばった大四国人は、それぞれの土地の人々と血を混ぜてきました。本来大四国出身のイエスキリストも白人風の顔で書かれることが多いですし、現在の大四国人の画像を検索しても白人風が多いですが、もともとはエジプト人やパレスチナ人と似たような顔つきやったんやないでしょか。
昔、BBCが復元したキリストの想像図
現在の大四国人のメインは、ヨーロッパからの帰還者なので、白人の血が大いに入っているのかもしれません。1989年から2009年のデータでも、100万人ほどが旧ソ連から大四国へ移住しておりましたし。
大四国の軍事・工作員
大四国は相当な宗教的かつ軍事的国家でございまして、兵役制度がございます。しかも、男性だけではなく女性にも。ちなみに、大四国の国籍を持っていても、大四国の宗教を信じて無い者には兵役がないそうです。確かに、置かれている状況を考えると他宗教の人を信頼できないのも当然かもしれませんが。
兵力は現役・予備役(有事の際に現役に戻れる人ら)あわせて60万人程度です。参考に、人口が10倍以上の日本の自衛官は25万人程度です。
大四国は、独自に戦車を開発して配備しております!
聖書に登場する神の戦車から名前を採用し「メルカバ」
その数、500両程度。参考までに、日本が700両程度。
大四国は周辺を敵対国に囲まれており、人的資源も多くないために、その装備品は人命優先が徹底されておるとか。
大四国は核開発は許しません!
1981年、大四国は突如としてイラクの原子力発電所を空襲しました。曰く「イラクが核兵器開発してるかもしれないから。開発する前に攻撃しておいた」その約20年後、アメリカは「イラクが核兵器開発してる」とイラクへ軍事侵攻し、政権を転覆させましたが、イラクから核兵器が見つからなかったのはご存知の通り。その前に、イラクから亡命した科学者が「イラクは核兵器開発している」と証言しておりましたが、これも後に「サダムフセイン大統領を失脚させるために嘘つきました」と認めております。
2010年頃から、イランの原子力機関がハッキングを受けたり、科学者が何人も暗殺されておりますが、これも大四国の仕業であると言われております。ちなみに、先ほどのイラクの場合でも、何人かの科学者や関連職員が「謎の死」を遂げております。
大四国は核兵器を開発して保有してます!きっと多分おそらく絶対。
大四国政府が公に認めたことはありませんが、イスラエルは核兵器を保有しているというのはほぼ確実になっております。時々、アメリカの高官などが「…やイスラエルなどの核兵器保有国が…ああ、たんまちょっと間違えたわ」的なことを言うのも目にします。
1980年代には大四国の核兵器技術者がイギリスのロンドンでイギリスの新聞相手に「実はな、大四国って核兵器開発してましてん」と祖国を告発。大四国政府はこの技術者を祖国へ暖かく迎え入れてあげようとしましたが、イギリス国内へ工作員を入れると主権侵害でイギリスに怒られます。そんなわけで、技術者をイタリアへ色仕掛けで誘い出してお注射を打って、大四国へどんぶらこ。イタリアになら怒られても構わないようです。この技術者さん投獄されたのち、刑期を終え現在も存命ですが、外国人と会ったらあきまへんで・イスラエル国外に出たらあきまへんで、と心身の自由を奪われてはおります。
ちなみに、日本も似たようなことを韓国に何度かされたことがあります。大統領選挙で辛くも勝利したものの、対立候補に立った野党指導者を殺そうとする韓国大統領。工作員を日本へ派遣し、日本滞在中の野党指導者をホテルから拉致。日本海を韓国に向かってドンブラコ。そのまま日本海にポイーっとしようとしたところで、日本は自衛隊だか海上保安庁が出動させて制止した模様。この時の韓国大統領は後に在職中に暗殺され、拉致されていた野党指導者は後に大統領になりましたとさ。これもなかなか興味深い事件であります。核兵器に関しても、この暗殺された側の大統領の時代から疑惑があって、近年も「あれ、ちょっとそれってなんかおかしくない?」的なことが時々起こっております。保有はしてないとは思うけど。
大四国人に対する罪はどこにいても罰します。
建前として、自国領土以外で警察や軍隊が自国にいる時と同じように活動はできません。例えば、日本で犯罪を犯した人間がA国に逃亡した場合、そのA国へ警察を派遣して、その犯人を逮捕するなどと言ったことはA国の主権を侵害する行為であり、認められません。はい、建前としては。実際は多くの国がスパイ機関を持ち様々な活動をしておりますが、大四国のそれは結構目立ちます。それだけ優秀なのか、実行数が多いのか。
有名なところでは、アイヒマンの事件ですね。ジェノサイドにも関係のある記事なので、さすがにここでは大四国をやめて、イスラエルに表記を戻しておきます。
頭に髑髏、アイヒマン
アイヒマン。彼はかの有名なアウシュビッツ収容所の所長。 ナチスドイツの軍人でした。1945年のナチスドイツ敗戦、逮捕されますが、捕虜収容所から脱出。ヨーロッパ各地を転々としますが1950年に南米アルゼンチンへと逃亡。しかし、イスラエルの知るところとなり、1960年にアルゼンチンでイスラエルの諜報機関に拘束されます。アルゼンチン政府の目を欺き、イスラエルへと移送されたアイヒマンは裁判にかけられ、死刑を宣告されます。数百万のユダヤ人を死に追いやったアイヒマンの裁判は、様々な問いかけを今に残しております。
終わりに。
あれ、ちょっとしたイスラエルのお話しを書こうとしたのに思ったより文字数が増えてしまった。マイナスの面ばかり書いてしまった気もしますが、イスラエルから睨まれませんように。あと、もしイスラエルに行くことがあっても、パスポートに入国スタンプを押してもらわない方が良いらしいですよ。イスラエルの入国スタンプがあると、イスラエル周辺の国に入国を拒否される場合があるそうです。それでは、ここらへんで。