ケーキをペロペロする奴は大体友達

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ノーインターネットノーライフ 言うてますけど

複雑怪奇な単位の世界。ヤードポンドってなんやねんと思うその前に。

こんばんは、お久しぶりですカメノセタロウです。

今夜は単位のお話し。身近にありながら、その複雑怪奇な世界、単位のお話しです。

 10進数は便利だな

我々人類は、物を数える時にはたいてい10進数を使っております。人の書いた文章などでも多くの場合は、何の断り書きも無ければ10進数で表記しているものとして読むはずです。『35』と書いてあるのを見て、「ああ、これは6進数で書かれているのだから、10進数に直せば『23』だな」等と思う人はごく少数だと思います。

10進数はあまりにも身近にありすぎて、その存在に『不思議』を感じる人は少ないかもしれません。漢字でも一、十、百、千、万と数を表すことに10進数の考えが現れております。英語の場合は、一部に12進数的な考えが取り入れられておりますが、基本的には10進数を基礎として数を表す言葉が成り立っております。なぜ、人類が数を表す時に10進数を採用したのかと言えば、手の指の数が10本あったからだ、と説明されることが多いそうです。確かに、指を折り数えれば、自然と10を一つの区切りとして数を数えることになります。人類の指が片手に4本ずつであれば、8進数を採用していたのでしょうね。

 

さて、そんな身近な10進数ですが、われわれは距離を測るのにも重さを量るのにも利用しておりますごく一部の国を除いて。ええ、ごく一部の国を除いて。我々が利用しているメートルや、キログラムと言ったもの、これは10進数を根底とした物の捉え方であります。ミリメートル、センチメートル、メートル、キロメートル...。ミリグラム、グラム、キログラム、トン...。すべて綺麗に10の倍数で単位が揃っております。ただ、ごく一部の国では、そのようにはなっておりません。

 

緑色が10進数のメートル法を採用している国。

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アメリカが世界から孤立しているor世界がアメリカから孤立しているの図

10進数じゃないのとか、面倒そうだな 

そのごく一部の国が採用しているのが、ヤードポンド法でございます。飛行機に乗れば「マイル」、ゴルフをすれば「ヤード」、ステーキを食えば「ポンド」、競馬を見れば「ハロン」などの単位を目にすることもあるかと思いますが、これらがヤードポンド法での表記であります。

例えば、メートル法で表記すると

1km=1000m=10000cm=100000mmと綺麗に並びます。

ところが、ヤードポンド法では

1マイル=1760ヤード=5280フィート=63360インチとなります。

なんだこれ。アメリカ人は指の数が10本じゃなくて1760本とか、両手あわせて3本とかだったんでしょうかね。こうやって見ると、10進数ではない物は把握が難しく感じ、アメリカもさっさと10進数のメートル法にすればええのに、と思うこともしばしばです。しかし、振り返ってみれば、我々日本人も摩訶不思議な物の数え方をしているモノがあります。はい、ここからが書きたかった本題です。

ところがどっこい、わしらも使ってる摩訶不思議な数え方

 それはずばり『時間』です。個人的には『時間』そのものも非常に興味深い存在で、「時間は物質じゃあるまいか」「時間は現象のみであり、実在しないのではないか」等と夢想に浸ることもしばしばなのですが、今回はその数え方の摩訶不思議さについてであります。

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はい、皆さん、数を数えてゆきましょう。生活の中で使う時間の単位の中で、最小の物は『秒』だと思います。

「1秒、2秒、3秒..57秒、58秒、59秒、1分!」あら?時間は60進数の世界ですかね。それでは、次は『分』を数えてみましょうか。

「1分、2分、3分...57分、58分、59分、1時間!」ほら、やはり時間は60進数のようですね。60で次の単位に繰り上がります。

では、一応念のために・・・。

「1時間、2時間、3時間...22時間、23時間、1日!」は?なにいきなり24進数になっとんねんコレ。何の説明もなしにいきなりすぎでしょコレ。

「1日、2日、3日、4日、5日、6日、1週間!」7進数とか何この奇妙奇天烈世界は。

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まるで意味が分からない

 「1週間、2週間、3週間..56873846週間...終わりが見えない、週」『秒』で始まった時間の数え方は、『週』で終わりかな?ええ、そんな訳はないと皆さんご存じのはずです。『月』があります。

「8日、9日...27日、28日で1月の場合もある!4年に一度29日で1月!さらに30日でも1月!もひとつ31日で1月!!」既に単位としての役割を果たさない支離滅裂ぶり。

「そんな不揃いの月でも、12個集まれば1年!」と、唐突に12進数を繰り出してくる。

こんな時間の数え方の世界、無茶苦茶やありません?7進数、10進数、12進数、28~31進数、60進数、365進数をごちゃ混ぜに使用して時間を把握している。

アメリカはヤードポンド法でヘンテコな数の数え方しとるなぁ、と思うその前に「ワシらってなんて変な時間の数え方しとるんやろ」と思い至らぬこの不思議さ。身近ゆえに見えないのか。そして、それぞれの時間の単位が「月の満ち欠け」「太陽の一巡」「季節の一巡」など、それぞれ別の指標をもって成立したものだけに、それらを統合するのは無理な話しなのかもしれませんが、時間ってやつは不思議なもんですね。

特に、『週』に関しては『時』『日』『年』が天体の運行を基にしているのと違って、何を基として成立したものかが全く不明。そしてそんな奴に、私たち人類の多くが拘束されて、休日や労働就学が支配されていると言う不思議。個人的には7日で1週と言うのを止めて、5日で1週にして週休2日が良いですね、ええ。

 

 

最後に、このように考える人は私のほかにもいたようで、歴史的にみると、7曜日制を廃止して10曜日制、5曜日制にした国などもあったそうでございます。

さて、それでは今宵も夢想をしながらお休みなさいませ。カメノセタロウでした。