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ノーインターネットノーライフ 言うてますけど

かっこよい歴史的名称 ~世界史前編~

この梅雨で、地中のセミの幼虫が腐らないのか毎年心配しているカメノセタロウですこんばんは。

 

学校で歴史などの授業中に「なんやこのかっこいい地名は!」とか「なんて事件名だ。俺の邪気眼がうずくぜ・・・」などの症状に陥った経験は多くの方にあると思いますが、その後お加減はいかがでしょうか。私は、その後も順調に中二病をこじらせて見事三十路を迎え、ますます悪化しておるところです。そんな私が世界史の中で「これかっこいいやんけ」と思った言葉をご紹介します。あなたのお気に入りは入っているでしょうか。

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10位

愛新覚羅(人名)

 日本語読みでは「アイシンカクラ」、満州語読みでは「アイシンギョロ」。満州族の姓で、中国清王朝の開いた家系として有名ですね。特に、愛新覚羅溥儀(あいしんかくら ふぎ)は清王朝の最後の皇帝として、そして、清王朝滅亡後に満州国の皇帝になった人としても有名ですね。次点で川島芳子(かわしま よしこ)こと愛新覚羅顯㺭(あいしんかくら けんし)も有名ですね。滅亡した国の王女として産まれ、日本軍のスパイとして働き、戦後、国民党中国によって処刑された男装の麗人。多くの本にもなっております。

愛新覚羅、この言葉のカッコ良さは、語感にではなく、その漢字の織り成す雰囲気によるものでしょう。

「愛」それは「新」しく、私を目「覚」めさせる・・・らーららーらー「羅」ーら♪(投げやり)

一つ一つはさして難しくもない漢字ですが、こう四つも固まられると、独特な雰囲気がありますね。ただ、残念な点があるとすればバランスの悪さでしょうか。

愛新覚羅 溥儀
愛新覚羅 溥傑

いや、日本人の感覚からすると姓が名より長いのはなんか違和感あるよ。しかも一文字長いとかじゃなくて二文字もだなんて。

 

日本には愛新覚羅家の人が今もいるはずですが、名前を記入する時に文字制限があるタイプのものだと、困ることも多いんじゃないかな、どうしてるんだろうな、と言うのが長年の私の疑問ですが、ご存知の方がいたら是非。

 

 

9位

ドヴォルザーク(人名 作曲家 19世紀)

基本、濁点が多いほうがカッコ良さにおいては正義です。その点において、使いどころが難しい「ヴ」を効果的に配置しているところもポイントが高い。「バイオリン」よりも「ヴァイオリン」の方が1.5倍はかっこいいでしょ?さらに、「ォ」まで加えているところが隅に置けない。油断できないカッコ良さです。ただ、この記事を書くためにwikiを見てみたら、『アントニン・ドヴォルザーク』と言う名前だったのにはがっかりです。なんだよアントニンって。ここは「リッペンルドルフ・フォン・ドヴォルザーク」とかじゃないと。いや、そんな名前あるのか知らんけどなんかこう語感的に。

そんなドヴォルザークさんについて詳しく知りたければwikiでもどうぞ。

アントニン・ドヴォルザーク - Wikipedia

 

 8位

大陸封鎖令(歴史的事件名 19世紀)

 「大陸」って言葉だけで多少のカッコ良さ、巨大さ、ビッグさがありますが、その大きなものと「封鎖」の相乗効果が良い味を出してます。レインボーブリッジを封鎖するだけでも大ごとなのに、大陸を封鎖ですよ奥さん聞きましたかあらまあ。

また、別名のベルリン勅令もなかなか良い点数かと思います。

一応説明しておきますと、大陸封鎖令とは、ヨーロッパの覇者となり皇帝となったナポレオンがヨーロッパ諸国に対し発した対イギリスの経済封鎖命令。簡単に言うと、「イギリスと貿易すんなよ by皇帝」ってことです。結果的には、その命令を守らなかったロシアへ侵攻する羽目になり、ロシア軍には勝ってもロシアの国土に負けましたとさ。よく見る光景ですね。

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7位

 奴隷王朝(王朝名 インド北部 13世紀)

 これは相反する言葉の織り成すエッセンスが効いてますね。四文字熟語的なまとまりの良さもグッドです。「仮面夫婦」的な語呂の良さを感じます。ただ、惜しむらくは小さくまとまりすぎてしまっていることと、カッコ良さよりは中二病向けの名称であることですかね。

ただ、この奴隷は奴隷と言っても単純労働をさせられる奴隷ではなく、特技を生かした専門職的な奴隷だそうです。うう、単純労働をしている我が身を思うと何かつらいものがある。

この王朝の始祖は奴隷の名に恥じぬ(?)奴隷出身で、幼少のころ名家に売られた後、その地域の王様に転売され、軍人として頭角を現し、やがて王朝の崩壊とともに自立して自分の国を作ったそうです。ちなみに、お名前はクトゥブッディーン・アイバクと言うそうです。カッコイイとかカッコ悪い以前に、読みにくいよ!しかも長いよ!減点!

 

6位

ヴァルキューレ作戦(歴史的事件名 20世紀)

 ドイツ語、ロシア語は力強さと響きのカッコ良さがいかんともしがたい。北欧神話の登場人物のドイツ語読みでヴァルキューレだそうです。

「○○作戦」「オペレーション○○」とかだけでもカッコ良いのに、さらに「ヴァ」とか、もうかっこ良くないわけがない。

この作戦は、世界大戦時のヒトラー率いるドイツ第三帝国(第三帝国って響きが既にカッコよい)の国内予備軍の動員するための計画でしたが、ドイツ軍部の反ヒトラー派がこの作戦をヒトラー暗殺計画に利用したことで有名ですね。ちなみに、この反ヒトラー派につけられた名前は「黒いオーケストラ」。もう、なんなの!ドイツったら!何でもかんでもカッコ良すぎでしょ!!

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作戦が発動したのは暗殺が失敗に終わってからでした。

 

さて、ベスト5はまた後日気の向いたときにでも。

と、〆る前に番外編。

お前その名前は狙いすぎやろ。

宇宙大将軍

 子供向けアニメの登場人物の肩書きではなく、6世紀の中国の荒くれ者が名乗ったものである。そのお名前は侯景さん。異民族ごちゃ混ぜ大戦争時代の中国で、北方系の民族出身らしい侯景さんは、軍事的な分野で頭角をメキメキと発揮。裏切り叛乱寝返りなどを駆使。自国の首都へ攻め入り、傀儡の皇帝を擁立し、名乗った称号の一つが宇宙大将軍

強いぞ僕らの宇宙大将軍!

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私の記憶が確かなら、こんな人を授業では習ったことはないけれど、教科書に書いてあったらネタにされること間違いなしの肩書きですね。

なお、この人はその後に傀儡の皇帝を殺し足りなんかしたりしながら結局は自分が皇帝になります。予定調和ですね。残念ながら、宇宙大皇帝とは名乗らなかった模様。そして、その国は五か月で滅びましたとさ。ちゃんちゃん。