北朝鮮の公式サイトのまとめ的な何か。
かつてニート時代、北朝鮮関係のサイトをよく読み漁っておったカメノセタロウですこんばんは。
ニート時代も今も、「北朝鮮へ旅行したい（軍事侵攻などで今の北朝鮮の街並みが壊れる前に）」と思っている私ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。ちなみに、北朝鮮へは１０万円台半ばから行くことができます。パスポートに北朝鮮の入国の痕跡も残らないし安全！日朝間の外交交渉の際に、潜在的な人質資源として利用される怖れが無ければ、本当に行きたいんですけどね。
日本語と朝鮮語は同じ言語のグループに属するとも言われ、文法もほぼ同じでよく似た言語なのですが、そのせいもあって、機械翻訳でも非常に精度の高い翻訳がおこなわれます。もし、chromeをご利用でしたら、右クリックから「日本語に翻訳」を選択するとあら不思議、とっても正確に翻訳されます。韓国系のサイトより、北朝鮮系のサイトの方が翻訳精度が高いのは言葉の乱れが少ないせいなんですかね。そんな北朝鮮のサイトに興味がおありのお方に対するニッチな需要に応える記事を書いてみましたのでどうぞ。
北朝鮮系のサイトは一部のセキュリティソフトが「危険性あり」と反応することもあるので、そこらへんも含めて自己責任でよろしくお願いします。
労働新聞
労働新聞 http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php
言わずと知れた朝鮮労働党の機関紙、労働新聞のサイト。
ここに書かれていることが北朝鮮の公式な立場だと思ってええのかと思います。多少なら過去記事も検索できます。
他の共産主義国家の例に漏れず、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）でも国家の上に一党独裁的な政党が存在しております。北朝鮮の場合、その政党は朝鮮労働党であり、その機関紙がこちらの労働新聞になります。北朝鮮関係で何かあった時にカメノセタロウが最初に訪問するサイトのうちの一つでもあります。
朝鮮語・英語・中国語版が用意されてますが、先程も書いたように「朝鮮語」→「日本語」の翻訳は非常に精度が高いのでそのようにして読むのがおすすめです。
紙媒体の労働新聞と同じで「金日成」「金正日」「金正恩」の３人は太字で書かれております。もちろんのことですが、北朝鮮に暗殺された金正男は太字でも細字でも書かれてません。消された存在になります。
今日の記事を翻訳したらこんな一覧でした。オロ育ててくれたらしいです。北朝鮮系のサイトを見ている時によく目にする単語「主体」に関しては、また後で解説いたします。
朝鮮中央通信
妙にハキハキした中年のおばさんでお馴染みの朝鮮中央通信。北朝鮮の国営通信社でございます。公式サイトには現時点で朝鮮語のみならず、英語・ロシア語・スペイン語・中国語・日本語版があります。外貨稼ぎに労働者を派遣しているロシアや、在日朝鮮人の多い日本などの言語があるのは理解できるとしてもなぜスペイン語があるのか謎は深まるばかり。意外と、派遣している労働者が多いとかなのでしょうかね。もちろん、記事の量は朝鮮語版が一番多いです。
動画も豊富に揃えられているので、雰囲気だけでも見る価値はありそうですね。また、動画に限った話ではありませんが、北朝鮮内部の権力構造に変化などがあった場合、過去の記事や映像が『編集』『削除』等されることも多いので、コレクターの方は削除される前に目に焼き付けておきましょう。
金日成の霊柩車とともに歩く張成沢（金正恩の後ろの人物）。2011年
その2年後…。
逮捕された張成沢。死刑判決により即日処刑。2013年
などのような事件が起こりますと、過去記事に遡って修正が入ります。マニアな方たちは、事件が発表される前に「この写真、どこかおかしい」「人がいたはずなのに消されている」などと写真などをチェックし「○○が失脚したのではないか」などの見立てをしていたりします。ちなみに、霊柩車を囲んで歩いている他の人たちの多くも、金正恩によって粛清されてますので、この霊柩車の画像が北朝鮮内で公式メディアによって登場することはもう無いと思います。
後述しますが、朝鮮総連のサイトからライブ中継が見れたりします。
その他メディア系
朝鮮新報
http://chosonsinbo.com/jp/ （日本語版）
http://chosonsinbo.com/ （朝鮮語版）
朝鮮総連（在日本朝鮮人総聯合会）の中央常任委員会の機関紙。在日朝鮮人向けなこともあるのか、北朝鮮系サイトの中では、まだマイルドな表現・記事が多いかと思われます。朝鮮語版は日本語訳するのに少し手順が必要だったりします。
朝鮮スポーツ
北朝鮮の国際試合などの結果を教えてくれたりするサイトです。引きこもりでスポーツを滅多にしない私にとってはあまり縁のないサイトですが、このようなサイトでももちろん随所に「偉大な将軍様」などの表現は多用されております。
朝鮮総連公式HP
言わずと知れた、在日朝鮮人のための団体のサイトです。こちらにも様々なニュースや記事があり、中でもおすすめは動画関係のページです。
こちらでは、朝鮮中央通信のライブ映像や、北朝鮮のアニメが見ることができます。他の国とコマ数が違うのか、何か動きが独特です、向こうのアニメ。
朝鮮中央放送・朝鮮の声
北朝鮮のラジオ局のサイトです。ちなみに、ラジオの方は日本語放送もしており、、日本にいる北朝鮮スパイ・工作員向けの暗号放送もしておりました。2000年ごろから暗号放送を辞めておりましたが、去年ごろからまた暗号放送をしておったりします。なお、日本ではスパイそのものを取り締まる法律が無いので、スパイだと分かっていても何もできない模様。
我が民族同士
北朝鮮の祖国平和統一委員会なる組織が運営する、韓国向け宣伝サイトです。労働新聞などと比べると親しみやすい平易な表現が多用されてます。「アメリカ、お前にミサイル撃ったるからな」的な内容とかも、労働新聞にではなく、このような少し格の落ちるサイトにまず乗せるのが北朝鮮の常とう手段です。まずは相手の反応をうかがわないとね。
ちなみに、Twitterのアカウントも持ってますが、日本語では発言してくれません、ぐすん。また、youtubeにもアカウントを持っていたりします。
ネナラ
何か違う単語と聞き間違いそうですが、朝鮮語で「我が国」と言う意味を持つ北朝鮮のポータルサイトです。北朝鮮サイトの中では一番多言語に対応していると思います。もちろん日本語にも！北朝鮮系の報道でも、あまり引用されないサイトですが、他のサイトと比べても格が落ちるんでしょうかね。
ポータルサイトだけあって、政治宣伝色が多少薄目かもしれません。朝鮮の観光案内もしております。ネットショップもあるらしいですよ！いいんですかね、社会主義を掲げてる国でネットショップって…。
〆の一言
いかがだったでしょうか。お眼鏡にかなう北朝鮮のサイトはあったでしょうか。他にも高麗航空や多くのサイトがあります。日本は長年韓国に肩入れしてきましたので北朝鮮との国交はありませんが、多くの諸外国は北朝鮮とも国交を結んでいたりしますので、こういったサイトも必要なんですかね。まあ、多くは独裁国家らしい体制の宣伝などに費やされておりますが。
ちなみに、北朝鮮のサイトを見ていてよく目にする「主体」と言う単語ですが、これは北朝鮮の政治の中核をなす思想で、「人間がナンバーワン！人間が中心やで！」って思想です。主体思想とかいうやつです。なお、この思想を作った人は後に北朝鮮から亡命しておったりします。また、西暦に対抗して作られた暦としての名称でもあります。金日成が生まれた1912年を元年として、西暦2017年は北朝鮮の主体暦106年になります。
最近、北朝鮮関連の報道がまた増えておるので、日本や他の国のメディアを介して情報に接するだけではなく、その国のメディアに直接アクセスしたい人もおるかと思ってまとめてみました。それでは、良い残暑をお過ごしください。
