ケーキをペロペロする奴は大体友達

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ノーインターネットノーライフ 言うてますけど

キャバクラのボーイになったはいいけど周りに酒飲みしかいなかった

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明けましたのでおめでとうございます。昔の人が数え始めてから2018回目の年明けですね。よっぺぺ~いです。 

 

2017年は僕の中ではだいぶ動きのあった1年といいますか、職業が二転三転したという意味で人生最多の変化がありました。

4月までは小さなテレビ番組制作会社にてADをしておりまして、そこから一ヶ月短期バイトででっけえ百貨店で働いた後は福島原発作業員という稀有〜!な仕事を経て今はキャバクラのボーイとして金を稼いでおります。

人間ってこんなに短期間で色んな仕事を経験できるんだ。社会人ってすごいんだぞ!と学生の自分に教えてあげたいと思います。最近成人式がありましたが、20歳の頃には数年後に20代も半ばのくせに定職にも就かずフラフラしている人間になっているとは思ってもみませんでした。年明けの時に地元に帰って分かったことは、この話は言っても大丈夫な人と言ってはいけない人がいるということです。類は友を呼ぶと言いますし「むちゃくちゃな人生送ってんなあ」と言って肯定してくれる人が大半ですが、中にはこの男、関わったらロクな事がなさそうだという態度を取った女の子もいました。自分でこれは下手くそな人生の運び方してるんじゃないか?と思う日もあります。今は結果を未来に託して結果オーライ待ちの日々を過ごしています。

 

そんなこんなで現在キャバクラボーイの僕なんですが、タイトルにある通り酒飲み野郎しかいない世界でしたのでそちらのお話をしたいと思います。

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ちなみにこの監獄学園の画像は僕の自宅のトイレに貼ってある写真です。トイレに行く度にワクワクできておしっこが捗るのでおすすめです。

 

まだ僕はキャバクラのボーイの仕事を初めて数ヶ月ですし、それまで夜の仕事の経験は全くありません。東京に出たての頃新宿を歩いてる時に声をかけられてホスト一日体験に付いていってしまった事があるくらいです。ここではコミュ力の意味を履き違えてるような奴らの集まりだなと思ったことを覚えています。

ですのでもちろんキャバクラの店舗によって色々違いはあるでしょうし「一般人がキャバクラで働いたらこう思ったよ」くらいの記事だと思って下さい。その業界のことは詳しくないです。

 キャバクラで一回働いてみたいな、と思い立って夜の街へ行き、キャッチをしているお兄さんに「すみません今ボーイの募集ってしてますか?」と聞いた所から僕のボーイ人生がスタートしました。面接を経て就業スタート。店長や先輩も年齢が大きく離れている人がおらず気さくで、最初の方はタウンワークとかに書いてるアットホームな職場のテンプレみたいだなと思っていました。女の子は20代が多くて歳下の子もいます。普通に可愛い子が多くて逆に肩透かしやわ〜!って思いました。逆にね〜!

 

ちなみに僕は普段飲みに行く時、ビールだけ延々と飲む・ビールを数杯飲んだ後に日本酒を少し挟むか、くらいの可愛いものです。大学の時はビール一気飲みのようなことをした事ありますが、テキーラのようなお酒は「飲んだことがある」くらいです。しんどくなる前に吐く事が出来るので潰れてしまうことはほとんどありません。

 

酒飲み ダーツバー編

 

店長と、僕の1つ年上の先輩(自称100人斬り達成しているらしいので100さんと呼びます)がお店終わりに行きつけのダーツバーでよく飲んでいるという情報はちょこちょこ聞いていたんですが、働きだして2週間くらいしたある日、今日一緒に飲もうか、よっペぺ~いの歓迎会も兼ねて、と誘われました。嬉しい半面、今まで店の中で聞いてきた懸念する材料が頭をよぎりました。

100さんという人が毎回テキーラを飲まされる・毎回誰かは絶対に吐く。なんなら3人位吐く・店長に飲まされるから断れないけど飲ます分店長も飲むしなんなら店長が一番最初に吐く・行きつけが集まってるタイプのバーやからアウェイが予想される・スタートが店終了後の深夜3時とかなので解散が朝の7時とか8時になる・お会計は割り勘

ざっとよぎったのがこんなもんです。僕も飲まされることは確実だとは予想してましたが、何より割り勘というのがすごくいただけないです。まあこの日は歓迎会だしおごってくれるか、というのはありますがそもそもテキーラを飲まされるタイプの飲み会に参加したことが無いのでその未知数さが怖かったです。100さんは20代後半ですがノリは完全にウェーイ系の大学生で、100さんが去年の誕生日に歳の数だけテキーラを飲まされたというエピソードを笑いながら話してた時、こいつ頭わりぃなって思いました。

 

迷いはしましたが、実際の選択肢は1択みたいなモンなので「いいんですか?ありがとうございます!」という社会人なら1年に30回は言うであろう言葉で参加表明をしました。そしてダーツバーへ。店自体はそこまで広くない、いわゆる普通のダーツバーなんですがマジで「ここにいるやつ全員仲良い感」がムンムンにあふれてました。行きつけのヤツしかいない。今回の僕のように行きつけのやつが友達を連れてきたりして客を増やしてるタイプの店です。こんなのほぼ一見さんお断りに近い状態だなあと思いました。

当初の予想通り多少のアウェイ感に当てられながら席に座ります。そのバーの店長は気さくを具現化した存在でした。僕はコミュニケーション能力が高すぎる人に出会うと引いてしまうというか、そもそも初対面で話す時は多少の気まずさのようなものが生まれるのは当たり前だと思っているんですが、この人はそれが皆無でこいつは本当に心ある人間なのか?と思いながら話していました。きっとこの人は僕の事を「人間・パターン7」という風にしか見ていないと思います。

 

店長の「じゃあまずはアイタワー頼むか」という言葉を皮切りに飲み会がスタートします。僕はアイタワーが何か全然わからなかったんですが知らないのはなんとなく恥ずかしいなと思い、関係ない話をして知らないことを悟られるのを回避しました。

そして出てきたアイタワーがこちらです

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こんな感じでインスタ映えします。画像はすんませんウーロンハイじゃないです。

 

中身はウーロンハイで、下の方にあるコックを下げて注いでいくスタイルなんですが「じゃあチンチロするか」とまずチンチロが始まり「カイジで見たことあるやつや!!!」と思ってる内に何杯か飲まされ「ゲーム変えるか、インディアンポーカーな」と回転率が上がりみんなそこそこ飲んで「じゃあゲーム考えるのもめんどいからじゃんけんな」とアホみたいな回転率になり、3人で飲んでたのにこの3Lの容量のアイタワーがあっさり2本なくなりました。後、僕が飲まされる時に「ちょっとまってください、これ・・・」と言おうとした時に「言いたい〜ことは飲んでから〜!!はい飲んで飲んで飲んで〜と言われた時にああ、こいつらはホンモノだ・・・と思いました。漫画とかそういう「作品」でしか聞いたことがなかったセリフなので、本当に言っている人がいることに驚きながら酒を飲んで言いたいことを言いました。流されました。

 僕が普段している飲み会は「飲みながらお話を楽しむもの」なんですがこの人達の飲み会は「とにかく酒を飲む、酒を飲む大義名分でゲームを行い、罰ゲームスタイルでたらふく飲む」ということに、2本目が無くなる少し前にやっと気づきました。ウェーイ系が天井に達したらこういう飲み方になるんだと思います。

普段飲まない、得意とは言えない焼酎で結構酔っている僕に、ダーツのお誘いが来ます。ダーツほぼ初心者の僕は上手いと言われている店長や、100さんと仲の良い知らない人と組まされたりしました。その人は人見知りするタイプの人で、ぎこちない笑顔で「ヘヘっ、よろしくね」と言われたので僕も「へへっ」と言いました。そして勝負が行われ、その度に負けたチームがテキーラを飲む。それを何回かして飽きたらもう一度席に戻りアイタワーを注文、何かしらのゲームをして全員吐いた所で(僕は2回吐きました)そろそろ帰るか、の流れに。時計を見ていなかったら気づかないもんで、気づけば朝8時30分でした。僕は「えっもう8時半!?今寝たら夕方とかに起きてまうやん!」と思っていたんですが、他の人は「あ〜もう8時回ってるのか」「9時行かなくてよかった」くらいのモンで、格が違うってこういうこと?俺は違うと思う。と思いながらフラフラの状態で解散しました。

こいつら頭おかしいんじゃないのかって思ったのは、100さんが「俺多い時はこのバーの出勤率週5だったよ」という言葉です。週5て。後バーに通うことを出勤っていうな。マジで2度と言うな。

ちょっと悔しいと思ったのが、ここまで否定しておいてなんですが思いの外楽しかったということです。酒を飲んで感覚が麻痺してしまったのはあるかもしれませんが元々僕はお酒が好きです。ウェーイ系が行き過ぎてる部分は感じましたが酒の勢いである程度はついていけました。ついていけてしまいました。最近ではうまい具合にかわしつつ、付き合い悪いと言われない程度に飲んでいます。

 

 

ていうか歓迎会ってワードがバーに入ってから一回も出てこなくて結局会計割り勘だったじゃねーか!!!ふざけんなよ!!!店長!!!頼むよ!!!ねえ頼むよ〜おてんちょさ〜〜ん!!! 

お店が終わった後お店の中でキャバ嬢と飲む編

程よい量で、カラオケしながらキャバ嬢と無料で飲めてすごく楽しめました(^o^)また飲みたいな!

 

お店の中でオーナーが来て飲む編 

これが一番無茶苦茶というか、クセがすごい飲み会です。キャバクラに関わらずどこのお店もそうなんですが、店長の上にオーナーがいます。そのオーナーがキャバクラに飲みに来るんですが、その理由が自分の女がそのキャバクラで働いているからで、それを知った時にウシジマくんみたいな世界が目の前に広がってる・・・!と感動したことを覚えています。

そんなオーナーですが、いつも2人くらい仲間を連れて店に来てくれます。オーナーは自分の女の指名して、後の2人は指名は無しでフリーで入ってわんさか飲みがスタートします。

焼酎がボトルで入っているので、普段はそれの水割りを飲んで喋って、カラオケして・・・という普通の飲み方なんですが盛り上がってくるとテキーラやコカレロが入って、焼酎ロックも入って、日によってはワインも入ります。ワインが入る日はオーナーがスーパーで買ってきた格安ワインを引っさげてくるのですぐ分かります。その格安ワインを見るたびにこの人はお金持ちなのかそうではないのかわからないと思ってしまいます。聞ける日が来ることは無いと思うので永遠の謎です。

僕もそのオーナーと仲間達と、徐々に仲良くさせていただくようになったんですが、ある日を境にしっかりと飲まされるようになってしまいました。週末の忙しい時は店長ストップがかかるので飲まなくても済むんですが、たまに平日の暇な時間に見計らったようにやってくる事があります。見計らったように、ではなくしっかり店長に連絡して見計らって来てる説もあります。僕の中で。

店長と愉快な仲間たちと女の子が楽しく飲んでいる中、オーナーが頼んだ女の子用のドリンクを持っていく時が僕の中で勝負の時です。できるだけ気配を消して持っていこうとするんですが、僕は気配を消す技を知らないのでうつむきがちで持っていくことしか出来ません。ドリンクを持っていって女の子の前に置き、愉快な仲間に見つかり、「お!よっぺぺい、これ飲んでけよ」とグラスに注がれたストレートワインか焼酎ロックを「これは多い・・・!これは多いっすよ〜!!いやこれは無理ですって〜〜!!絶対〜〜!!」と言いながらイッキするノリツッコミタイプの飲み方をして「いいねえ!はい、じゃあ仕事戻れよ」「はいありがとうございます」とやり取りするのがいつもの流れです。このノリツッコミタイプの飲み方が一回ウケてしまったのが失敗と言うかなんというか、ウケてるから嬉しいねんけどこれはなんという感情なんやろ、わからへんわ。という感じです。でもああ、関西人が裏目に出てるなとはしっかりと思いました。そのままバックヤード的な所へ戻り店長に「飲まされた?俺女の子車で送らないといけないから頑張れよ(笑)」と言われて僕が曖昧な返事をする。までがワンセットです。

このシンプルに飲まされるだけの飲み方以外に、カラオケがあります。採点で歌って点数のボーダーラインを決め、下回ったら飲む・・・をした後に、大塚愛の「さくらんぼ」を歌い、サビの所で「ス〜イスイ、スイスイスイ◯◯がのまなきゃ嫌だっちゃ!1!2!3・4が無くて5(GO)◯◯!!!」と言い、◯◯の人が飲まされる、俗に言うコールが始まります。初めて聞いた時はマジで意味不明でした。サビまでは普通に歌ってたのに急にコールが始まります。この後2番もサビまで普通に歌います。それでいつも「そこ普通に歌うんかい」と思って一回笑います。そこも考えてあげろよ。

さくらんぼ以外にも、「ギンギラギンにさりげなく」バージョンのコールもあります。サビまで普通に歌って、サビに入ったら「ギンギラギンのギンギラギン!ギンギラギンのギンギラギン!おっお◯◯!おっお◯◯!」で指名された人が飲みます。そしてまた2番はサビまで普通に歌います。だからそこも考えてあげろって!!!なあ!!!ほんで俺が近くにいるって分かって◯◯のところで俺の名前呼ぶな!!たまに店長に「今忙しいんだから飲むなよ、わかるだろ」って言われるから!!俺板挟みになってるから!!!!

えらいもんで仕事中は「仕事中だから酔ってはいけない、まだ仕事が残ってる。他のお客さんもいるし・・・」という考えが働き、あまり酔いません。絶対に失礼を働いてはいけない上司と飲んでいる感覚に近いと思います。ただその分、店が終わって店長や100さんが帰り僕も帰路につく時に、路上で急にベロベロになります。うわっ仕事終わって俺今一気にアルコール来てる!!と思いながら歩いて帰ります。記憶はきちんとあるのですが上手く歩けず、意識があるのに無言で千鳥足というわけの分からない状況で、深夜にたまに見るベロベロ野郎に俺はなっているんだなあと思いながら自販機で水を買いながら家についてすぐに寝ます。

 

こんな感じで、キャバクラでは女の子もお客さんもボーイも、アルコールを使ったコミュニケーションが日々行われています。

僕は昔から女の人のことを「女の子」と呼ぶのですが、こういう所で働いてる人は女の子のことをほぼ確実に「女」と呼ぶので、僕もそれを聞きすぎて最近は「女」と呼んでしまいます。それが嫌なのでそろそろこの仕事は辞めようと思います。

キャバクラは値は張りますが楽しい場所なので皆さんぜひとも足を運んでみてはいかがでしょうか。プチ情報ですが、店に入って女の子にドリンクを一杯も出さずに帰る客のことは裏で「乞食」と呼ばれる場合があります。 僕も呼ばれていたと思うと胸が熱くなりますね。ありがとうございました。