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ノーインターネットノーライフ 言うてますけど

岡崎体育さんについての考察 ~邦楽にも洋楽にも超疎いただネットが好きな人間の主観~

こんばんは、みつまりです。

岡崎体育さんの『感情のピクセル』が話題になっていますね。

良く言えば話題になってる、悪く言えば炎上してる。ていうか公開9日目にしてもう既に消火されてる感すらありますが…

炎上するというのは、それほど人の目に触れたり他者の感情を揺さぶったりしているという証拠なので、別に悪くないというかむしろ凄い事だと思うのですが、今回の炎上は出火元と飛び火先がご本人の意図する所ではなかったようなので、炎上は岡崎さんにとって「思てたんとちゃう現象」だったのかなと、素人目に感じています。

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イントロの、この飛んで一瞬止めてるストップモーション?なかんじの所が凄くかっこいい

みつまりの音楽スペック

・基本的に流行りのJ-POPか自分がカラオケで歌えそうな曲しか聞かない。

・たとえ邦楽でも歌詞が英語だったら「あ、これは洋楽なんだな。」と思う。

・洋楽だと思って聴いてたらサビで急に日本語が出てきて「え!邦楽だったの?!」となる。

・曲名とアーティスト名がどちらも英語だと、もうどちらが曲名なのか分からない。

・感想は大体「とても好き」か「結構好き」か「あまり好きではない」

もちろん最近の10代20代の人が聴く音楽なんて全然知らないし、RADWIMPSを聞くようになったのはここ数年。

back numberと槇原敬之さん(五十音順)は、ファンクラブに入会しているくらい好きなのですが、この2大アーティストが好きな理由は「ほぼほぼ日本語」でJ-POPの王道中の王道だからという部分が大きいです。

 

岡崎さんを知ったきっかけ

岡崎体育さんの事は、この一年以内のどこかでたまたまつけたテレビで拝見して知りました。

MVのあるあるをそのまま『MUSIC VIDEO』という作品にした若者が今話題になってるとかなんかそんな番組で、それを見て「へー凄い着眼点だなぁ」と思ってその時は終わり。

 

岡崎さんとの再会

次に岡崎さんを見たのは『感情のピクセル』が公開されて20時間後くらい。

www.youtube.com

「あ、あのMVあるあるの人だ。へーこんな普通のロックみたいなのもやりはるんや。」と一瞬思いましたが・・・待てよ?あんなおもしろい『MVあるあるの人』がこんな普通のロックバンド組む?ん??よく見ると、あれ?これももしかしてあるある的なやつ?!?!ロックバンドあるある???的な?感じ的な??ん??見れば見るほどそんな風に・・・「怖っ」とか「何て?」とか言ってるしっていうか何ての顔よwwwどうぶつさんたちだいしゅうごうだわいわい?!?!あれれ?!

 

SNSで湯水の如く溢れ流れる炎

あれれれと思っている間にさすがSNSの時代。ワンオクのパクリだとかいやワンオクじゃなくてなんちゃらというバンドだとか、いやそもそもロック自体をディスってるとかの文字がサラサラと画面を通過してゆく。

 

サラサラ流れてゆく情報の波の中で感じたのは、普段から波をただサラサラ流れてるだけのこんな私でもふと目を留めてしまうような、ある程度のボリュームと理論が整っている興味深い記事を書いている人は、だいたい音楽業界キャリアの長そうなライターさんで、そういう人達はだいたい岡崎擁護派というか岡崎体育さんを公正に評価している人が多いのだなーという印象で。

 

岡崎体育の『感情のピクセル』はdisだとかdisじゃないとか、マキシマムザホルモンは悪意あっての邦楽テンプレdisりで思惑通りに成功しているけど岡崎体育は悪意無いし下から目線だから違うし本人が凹んでるしとかTシャツがヤバいとかヤバくないとか清水ミチコとか。

 

ふと思い出したあの動画

で、私がこのMVや色んなライターさんの記事を読みながらふと思い出したのがこれ。

www.youtube.com

 

これ『世界的に有名なプレゼンイベントのTED』を模した『TEDでいかにもそれらしくプレゼンする方法』をTEDでプレゼンしてる動画なんですけど、皆さんこれ思い出しませんでした?

 これもいわゆるテンプレをネタにしたものですが、完成度が高く、TEDを凄く客観的に捉えているんだなというのが伝わってきます。

『MUSIC VIDEO』を見た時は、ただ面白いなぁと思っただけだったのですが、『感情のピクセル』を見て、色んなライターさんの記事を読んでいたら、今まで記憶の引き出しの奥底で眠っていたこれがふと出てきました。

 

 『感情のピクセル』なぜ炎上したのか問題

それで、『MUSIC VIDEO』では炎上しなかったのに『感情のピクセル』はなぜ炎上してるのか。という事なんですけれども

 私の脳内がTEDテンプレを想起させたという事から、個人的に見たら今回の動画の完成度がとても高いのだろうなという事と、大手ライターさんのお言葉をお借りするならば「テンプレのカテゴリを絞りすぎた」為にワンオクとかなんちゃらに似てて不快という邦楽ロッククラスタの、これまでは狂いなき眼差しだったはずの受け取り手の眼差しが狂っちゃって、その眼差しで見た時にサビに挟まれるどうぶつさんたちが煽ってるように映ったのが原因なんじゃないしょうか、でしょうか?

 

そもそも炎上って

最近のインターネットは本当にもう太平洋の海水よりも量が多いんちゃうかなと思うくらい情報で溢れていて、それこそちょっと一般人が冷蔵庫入ったりバックヤードでふざけたりおでんで謎めいた事をしたりして、その人達の個人情報が特定されて氏名や顔面やストリートビューで家の外観までが晒されて、関係ない友人もなんかついでに晒されて、その情報があっという間に広まったところで話題になってるなと感じるのは体感でせいぜい長くて2~3週間。

専門家が記事のテーマとして取り上げないような前述した程度の噂レベルのニュースなら、数か月後には次の新しい情報の中に埋もれてしまっていて「ちゃんと検索」しないと見つからないし、今ではもう十数年前の事となると一周まわってサーバーを管理してた会社が倒産してたりサービスが終了していたりして検索しても見つからない事すらある。

 酒鬼薔薇聖斗の絶歌出版の時も炎上してましたけど、何年の何月出版だったかぱっと答えられる人ってどれ位います?

秋葉原の通り魔事件って聞いても、あーそういえばそんな事あったなって感覚じゃないですか?私はそういう感覚です。

でも「東日本大震災」はみんな覚えてるでしょ。

通り魔事件や保険金目当ての連続殺人事件や虐待や誘拐だって、人の命がなくなっているし加害者被害者その関係者各々に生きてきた歴史や背景があるという事は同じなのに、それらは覚えてなくても3.11は覚えてるでしょ。

そもそも災害に加害者はいませんが「東日本大震災」に関しては日本のほぼ全体を占める人が当事者や関係者で、その数が膨大だったからみんな忘れないじゃないですか。

でも3.11の直前に起きたニュージーランド地震の事はどうですか。

という事を踏まえて考えると、どんな出来事でも、それを数年後まで克明に思い出せるのは当事者とその関係者だけなんですよね。

災害と炎上は全く違うものなのであまりにも話が飛躍しすぎているしそもそも比較するのはおかしいのですが、炎上は本当にその時だけの外野が発する瞬発的な感情でしかないんじゃないかなという事を伝える為の例えがこれしか浮かびませんでした、ごめんなさい。

 

だからネット関係ない説

「ネットやSNSが普及したことにより従来の人間同士の関係性が希薄になった」「イジメがエスカレートした」とかよく聞きますけど、実際はそんな事は無くて、ネットが存在するずっと前から大衆の心象や記憶なんてその程度なのだと個人的には思っています。

近所の誰々さんとこの何々ちゃんが離婚して出戻ってきたらしいとか誰々さんとこの息子が非行に走ってるとか、家族で食卓囲んでる時にちょっと話題になって暫くは好奇心が勝るけど基本的には自分の生活に追われて忘れるでしょ、で、たまに道で見かけると思い出して「今日誰々さんとこの子平日なのにフラフラしてた」とか面白おかしく歪曲して話題にするでしょ。

SNSが普及した事により気軽に噂話が出来る対象範囲が広がって、それが文字やデータとして見えるようになったというだけなのではないでしょうか。

イジメに関しても、対象を貶めてやろうとか傷つけてやろうとか排除してやろうとか、そこにある本質や悪意は昔から同じでイジメを行う為のツールが変化しただけ。

グループLINEでマイノリティな性嗜好をアウティングされた事をきっかけに自殺してしまった人も、その理由は「LINEだったから」では無く「知られたくない人達に吹聴されたから(自尊心を傷付けられたから)」であって、アウティングした人はもしLINEというツールが無かったとしても(みんなとこの秘密を共有したい)という思いがある限りはきっと何らかの形でそれをしていたでしょう。

逆に、私の知る限りで「人との関係性やコミュニケーションを大事にしている人達」は、オンラインの世界で得た有益な情報も上手に活用しつつオフラインの世界での関係性も上手に保っています。

 

そして岡崎さんと全然関係無い話になったけどまとめ

炎上から話が飛躍して、災害の話とかイジメの話とか…結局岡崎体育さんの考察じゃない事になってしまいました。

最後まで読んで下さった人がもしいたら、こんな4000字に及ぶ駄文にお付き合いくださり有難うございました。

岡崎さんの今回の炎上について、これまでの事を踏まえて纏めますと

『感情のピクセル』を視聴した200万超の人達の感情のピクセルの集合体が炎という形を成したという事だと思うのですが、これがただの炎上で留まらず、上に貼った「TEDのプレゼンのプレゼン」を見て笑っている観客のように、岡崎体育さんの才能を摘むのではなく寛容な心で評価する人が増えれば、今後ももっと面白いものが見られるんじゃないのかなと思います。

 

 という個人的な見解と共にこちらを貼っておきますのでお口直しにどうぞ

www.youtube.com

 

以上です。